学校を卒業して、新社会人一年目の秋に出会った男がいた。

当時の私の月収は手取りで23万程度。高くもないが、安くもない。都内の小さなアパートで独り暮らしするのには特に不自由のない金額だった。

男と出会ったのは小さな飲み屋。出会ったころの男は会社務めで年収は500万を超えていた。すぐに意気投合し、付き合い始めてからしばらくは幸せだった。

しかし、ある日男が仕事を辞めてきた。残業が多い仕事に嫌気がさしたといった。

男はしばらくすると自分の部屋を引き払い、私の部屋で同棲することになった。男の趣味はスロットだった。

ろくに仕事を探しもせず、スロットに通い続ける男との二人暮らし。私の収入では支えきれなかった。あっという間にお金に困る生活になり、私は軽い気持ちでプロミスと契約した。

最初の金額は20万、すぐになくなった。そこからは、借りては返しの自転車操業で、私はあっという間に100万を超える負債を抱えた。

昼の仕事だけでは返済が間に合わず、夜の世界に飛び込んだ。場末のスナックも、キャバクラも、稼いだお金は彼との生活に消え、返済は長引いた。

一度踏み越えた借金をする壁は、私の借金に対する意識を低くして、気が付けばカードのキャッシング枠も限界になっていた。

男とは4年ほど付き合って別れた。最後までまともな仕事につかず、日雇いで稼いだお金をギャンブルにつぎ込む人だった。

私はその後、なかなか減らない元金と戦いながら、30歳を超えるまで返済が続いた。

完済して、カードに鋏を入れた日は、やっと解放された!と明るい気持ちでケーキを食べた。

もう二度と、ギャンブラーとは付き合わない。今は誠実な彼氏と穏やかで幸せな毎日を過ごしている。